顎が痛いのはなぜ?考えられる原因と、受診を検討したいサイン
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顎が痛いのはなぜ?考えられる原因と、受診を検討したいサイン

顎が痛む、口を開けにくい、開け閉めで音がする。顎の痛みは、顎の関節だけでなく、噛むときに使う筋肉の疲れや歯・親知らずの状態が関わっていることもあります。主な原因と、自分で確認できるポイント、早めに相談したいサイン、歯科での確認の流れを整理します。

食事のときに顎(あご)が痛む、口を大きく開けにくい、開け閉めのときに音がする。こうした症状が出ると、「何が原因なのだろう」「歯科に行けばよいのだろうか」と迷う方は少なくありません。

顎の痛みは、原因がひとつとは限りません。顎の関節そのものが関係していることもあれば、噛むときに使う筋肉の疲れ、歯や親知らずの状態が関わっていることもあります。原因によって、確認するポイントも相談先も変わってきます。

この記事では、顎が痛くなる主な原因を整理したうえで、自分で確認できるポイント、早めに相談を検討したいサイン、歯科ではどのように原因を確認していくのかまでをまとめました。ご自身の症状がどのあたりに近いのかを考える手がかりとしてお読みください。

顎の痛みは、原因がひとつとは限りません

顎の痛みというと「顎関節症では」と思い浮かべる方が多いかもしれません。顎関節症とは、顎の関節や周囲の筋肉に痛み、口の開けにくさ、関節音などが起こる状態を指す言葉です。ただし、顎まわりの痛みがすべてこれにあてはまるわけではありません。

顎の周囲には、関節、筋肉、歯、神経、耳や首につながる組織が集まっています。そのため、痛みの出どころが本人の感覚とずれていることもあり、「歯が痛いと思っていたら顎の筋肉だった」「顎が痛いと思っていたら奥歯が関係していた」というケースもみられます。

つまり、症状の名前を先に決めるよりも、どこが・どんなときに・どのくらいの期間痛むのかを整理するほうが、原因の切り分けには役立ちます。次の章から順に見ていきましょう。

まず確認したい、顎の痛み方のパターン

ここで整理する内容は、自分で診断をつけるためのものではありません。歯科で相談するときにも、状況を伝えやすくなる情報です。

痛む場所はどこか

痛む位置は、原因を考えるうえで大きな手がかりになります。

痛む場所はどこか
  • 耳の前あたり(顎の関節がある場所)が痛む
  • エラの周辺や、こめかみのあたりが痛む・張る
  • 特定の歯そのものが痛む
  • 顎全体がぼんやりと重い、はっきりした場所を指しにくい

耳の前あたりは顎の関節がある位置、エラやこめかみのあたりは噛むときに使う筋肉が広がっている位置です。指で軽く触れてみて、どこが痛むかを確かめておくと状況を伝えやすくなります。

どんなときに痛むか

痛むタイミングによっても、考えられる背景は変わります。

  • 口を開けるとき・閉じるときに痛む
  • 食べ物を噛んだときに痛む
  • 朝起きたときに顎やこめかみが重い、だるい
  • 何もしていなくてもズキズキと痛む
  • 冷たいものや熱いものがしみる感覚をともなう

何もしていなくても痛む場合や、しみる感覚をともなう場合は、関節や筋肉ではなく歯そのものが関係していることもあります。

口の開けにくさや音があるか

  • 指が縦に何本入るくらい開くか(普段よりはっきり開けにくいか)
  • 開けようとすると途中で引っかかる感じがあるか
  • 「カクッ」「ジャリッ」といった音がするか
  • 左右どちらか一方だけに症状が出ているか

音がするだけで痛みも開けにくさもない場合と、痛みや開けにくさをともなう場合とでは、状況の受け止め方が変わります。両方が重なっているときほど、早めに状態を確認しておいたほうがよい場面です。

顎が痛くなる主な原因

ここからは、顎の痛みに関わることの多い要因を見ていきます。あてはまるものがあっても、それだけで原因が決まるわけではありません。

顎が痛くなる主な原因

顎の関節やその周囲に関係する痛み

顎の関節は、口を開け閉めするたびに動き、噛む力も受け止めています。関節の動きや、関節内にあるクッションのような組織の位置関係にずれが生じると、開け閉めの際の痛み、開けにくさ、関節音として症状が出ることがあります。

一時的なものから、繰り返し症状が出るものまで幅があり、経過も人によって異なります。日常の癖や生活習慣が関わっていることもあるため、原因をひとつに決めつけにくいのが特徴です。

歯ぎしり・食いしばりによる筋肉の疲労

睡眠中の歯ぎしりや、日中の無意識の食いしばりが続くと、噛むときに使う筋肉に負担がかかり続けます。その結果、こめかみやエラのあたりの張り、朝起きたときの顎の重さ、頭の重さとして感じられることがあります。

日中の食いしばりは、本人が自覚していないことも珍しくありません。パソコン作業中や、集中しているとき、緊張しているときに上下の歯が触れ合っていないか、ふと意識してみると気づくきっかけになります。

歯や親知らずが関係している痛み

歯そのものや、その周囲の状態が顎の痛みとして感じられることもあります。

  • 奥歯のむし歯や、歯の周囲の炎症が広がっている
  • 親知らずの周囲に炎症が起きている
  • 詰め物や被せ物が取れて、噛み合わせのバランスが変わった
  • 片側だけで噛む癖が続き、負担が偏っている

とくに親知らずは、生え方によって周囲に汚れがたまりやすく、腫れや痛みを繰り返すことがあります。奥のほうが痛むのか、関節のあたりが痛むのかで、確認する方向が変わってきます。

歯科以外が関係している可能性もあります

顎の周囲は、耳や鼻、首の筋肉とも近い位置にあります。そのため、耳や首のまわりの状態が、顎の痛みとして感じられることもあります。

歯科で口の中や噛み合わせ、レントゲンなどを確認しても、歯や顎の関節に原因が見あたらない場合には、別の診療科での確認をご案内することもあります。「歯科で診てもらったのに原因がわからなかった」という状況も、原因の切り分けが一歩進んだ結果と考えられます。

自分で確認できるチェックポイント

受診前に、次の項目をメモしておくと状況が伝わりやすくなります。

  • いつごろから症状が出ているか(数日か、数週間か、数か月か)
  • 痛みは強くなってきているか、変わらないか、軽くなってきているか
  • 左右どちらか一方か、両側か
  • 口を開けにくい感覚があるか、以前と比べてどうか
  • 朝と夕方で症状に差があるか
  • 食事のときだけか、何もしていなくても痛むか
  • 心当たりのある出来事があるか(硬いものを食べた、長時間の歯科治療、強い緊張が続く時期など)
  • 歯ぎしりや食いしばりを指摘されたことがあるか

あてはまる項目が多いからといって、特定の病名にあてはまるという意味ではありません。あくまで、状態を整理するための材料としてお使いください。

早めに相談したほうがよいサインと、落ち着いて予定を立てやすいケース

顎の痛みは、程度や経過に幅があります。すぐに動いたほうがよい場面と、慌てずに予定を組んでよい場面を分けて整理します。

早めに相談したほうがよいサインと、落ち着いて予定を立てやすいケース

早めに歯科で相談したほうがよいサイン

  • 口が明らかに開けにくく、食事に支障が出ている
  • 何もしていなくてもズキズキと痛みが続いている
  • 顎の周囲や頬が腫れている、熱をもった感じがある
  • 痛みが日ごとに強くなっている
  • 口を開け閉めするたびに、はっきりとした痛みがある
  • 発熱をともなっている

慌てず受診の予定を立てやすいケース

  • 音はするが、痛みや開けにくさはほとんどない
  • 朝だけ少し重い感じがあるが、日中には和らぐ
  • 硬いものを食べた翌日など、きっかけがはっきりしていて、症状が軽くなってきている
  • 生活に支障がない程度の違和感にとどまっている

後者の場合でも、症状が長く続いたり、繰り返したりするようであれば、一度状態を確認しておく意味はあります。原因がわからないまま長く放置するのは避けましょう。

自宅でできる範囲の対処と、避けたいこと

受診までのあいだ、日常のなかで気をつけられる点もあります。ただし、これらは症状を和らげることを保証するものではなく、痛みの感じ方や経過には個人差があります。

やってみたいこと

  • 硬いもの、噛みごたえの強いものは一時的に控える
  • 食べ物を小さく切り、大きく口を開けずに済むようにする
  • あくびのときに、手を添えて開きすぎないようにする
  • 日中、上下の歯が触れていないか意識してみる
  • 頬づえや、片側だけで噛む癖に気づいたら、少し意識して減らす
  • 十分な睡眠をとり、緊張が続く状況を減らす

避けたいこと

  • 痛みがあるのに、無理に大きく口を開けて動かす
  • 強い力で顎を押す、自己流で関節を鳴らそうとする
  • 腫れや熱感があるときに、強く温めたり長時間もんだりする
  • 痛み止めで症状を抑えたまま、原因を確認せずに長く過ごす

とくに最後の項目は注意したい点です。痛みが落ち着いても、背景にある状態が変わっていないことがあります。

歯科では、顎の痛みの原因をどのように確認するのか

「受診したら、いきなり大がかりな治療になるのでは」と心配される方もいらっしゃいますが、まず行われるのは状態の確認です。一般的には、次のような流れで進みます。

歯科では、顎の痛みの原因をどのように確認するのか
  • 問診:いつから、どこが、どんなときに痛むかを確認します
  • 口の開き方の確認:どのくらい開くか、開ける途中で引っかかりがあるかを確認します
  • 顎や周囲の筋肉の確認:痛みが出る場所や、左右の差を確認します
  • 口の中の確認:むし歯、歯の周囲の状態、親知らずの生え方、噛み合わせなどを確認します
  • 必要に応じた画像検査:レントゲンなどで、歯や骨の状態を確認することがあります

こうした確認をもとに、歯や親知らずが関係しているのか、関節や筋肉の要素が大きいのか、あるいは他科での確認が必要かを整理していきます。治療の内容や進め方は、実際にお口の状態を確認したうえで判断されるものであり、症状だけで決まるものではありません。

なみよけ歯科医院では、一般歯科のほか、口腔外科や矯正歯科などにも対応しています。顎の痛みについても、まずは歯やかみ合わせ、親知らずの状態が関係していないかを確認するところからご相談いただけます。確認した内容や今後の進め方については、ご納得いただけるようご説明したうえで進めていきます。

弁天町駅から徒歩1分の場所にあり、平日は夜20時まで診療しています。仕事帰りや外出のついでにも立ち寄りやすい環境ですので、「受診するほどか迷っている」という段階でもご相談いただけます。

顎の痛みが続くときは、原因の切り分けから考えましょう

顎の痛みは、関節、筋肉、歯や親知らずなど、複数の要因が重なって起きることもあります。だからこそ、原因を自分で特定しようとするよりも、次の3点を整理しておくことが、状況を前に進めるうえで役立ちます。

  • どこが痛むのか(耳の前・エラやこめかみ・特定の歯)
  • どんなときに痛むのか(開けるとき・噛むとき・何もしていないとき)
  • どのくらい続いているのか、強くなっているのか

強い痛みや腫れ、口が開けにくい状態があるときは、早めに歯科で相談したほうがよいサインです。一方で、軽い違和感や音だけの場合も、繰り返したり長く続いたりするようであれば、一度確認しておくことで、様子を見てよいのか、対応を考えたほうがよいのかがはっきりします。

痛みが強くない段階でも、状態の確認だけのご相談で構いません。気になる症状が続いているときは、無理をせず、早めに歯科医院でご相談ください。

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顎が痛いのはなぜ?考えられる原因と、受診を検討したいサイン

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